クリアまで遊んでみた感想
※ゲーム内の重要なネタバレも含まれます。
ご了承の上ご覧ください。
良かった点
ドラえもんの世界観がしっかり再現されている
ドラえもんのゲームはほかにも多く発売されていますが、例えばアクションゲームでは操作できるのはドラえもんだけだったりします。
その点このゲームではドラえもんだけでなくのび太、しずか、スネ夫、ジャイアンといったおなじみのキャラクターと共に冒険することができ、RPGというジャンルならではの楽しさがありました。
主人公、ドラえもん、のび太以外の仲間は章ごとにパーティメンバーが変わり、体力の多いジャイアンや少し素早いスネ夫など、能力に合わせて持たせる道具や戦い方を変えていくのが面白いです。
また、ひみつ道具を使った攻略が楽しく、原作ファンには嬉しい演出も多数。
例えばバトルでは攻撃力の高い主人公には普通に攻撃させて、ドラえもんやのび太にコンクフードやお医者さんカバンなどのひみつ道具を持たせて、回復してもらったりできます。
真っ暗なダンジョンではひかりごけを使うことでダンジョンを明るく照らして全容が見えるようになり、それによってダンジョンの探索を進めることができます。
ストーリー性のあるRPG
RPGということもあり、ストーリー性が高いのもこのゲームのいいところです。
本来は全くかかわらないはずの世界がギガゾンビの影響でかつての敵キャラたちが復活し、それぞれの世界で新たな問題を引き起こしています。
プレイヤーはドラえもんとともに仲間を探しながら、かつての敵と戦ってそれぞれの世界の友人たちを助けながら、ギガゾンビの真相に近づいていくというストーリーです。
まるで、ドラえもんと一緒に映画の世界を旅する楽しさはファンにはたまりません!
当時としては比較的親切な設計
当時のファミコンソフトはゲームを続きから遊ぶための手段としてパスワード制が採用されているソフトが多い中、この作品は3つのセーブファイルに記録を残すことが可能です。
これによってゲームの再開が非常に快適になっていて、ストレスなく遊ぶことができます。
セーブは町の中でドラミちゃんを呼ぶことですることができますが、この時にそれまで倒していた敵に応じて「どら焼き」がもらえます。
これはお金の役割のほかに、ひみつ道具を使うために使用するため、一つのアイテムが2種類のコストという役割を持っているので、容量を節約しつつゲームを面白くする非常にシンプルで良いシステムだと感じました。
ちなみに、回復アイテムとして使えるどら焼きはこのどら焼きとは別のものです。
悪い点
フィールドやダンジョンの探索
このゲームは広大なフィールドや迷路のように入り組んだダンジョンを探索していくことになるのですが、後述のように敵とのエンカウントが多く、何度も戦闘を繰り返しながら進んでいくことになります。
これが嫌になってやめてしまう人もいるかもしれませんが、ある程度進むとフィールドを高速で移動できる「タケコプター」や、一度行ったことのある街に一瞬で戻れる「どこでもドア」が入手でき、一気に快適になるのでぜひあきらめずに進めてみてほしいです!
また一部の敵が極端に強く、ある場所から急に襲い掛かってくる場合もあるので、そこで全滅してしまうことも。(魔界編で牛にやられた人も多いのでは?)
もちろんレベルを上げれば倒せるようになりますが、レベルを上げすぎると逆に簡単すぎるなんてことにもなるので、鍛えるのもほどほどにしたほうがいいかもしれません。
戦闘まわりがやや大雑把
このゲームを遊んだ多くの人が感じるのが何といってもエンカウントの多さ。
一度戦闘が終わってフィールドを歩こうと1歩進むとまたエンカウント!…なんてことはこのゲームではよくあることです。
戦闘AIもややおバカで、同じターンで同じ敵を攻撃したとき先に敵を倒していると自動的に次の敵に攻撃はせず、同じ敵を攻撃しようとして空振りするなど無駄な行動をすることも。
この辺りは経験則で、例えば(ドラえもんの攻撃ならこの敵は倒せそうだから、のび太にはこっちを攻撃させよう)など、あらかじめ別の敵をターゲットしておくなどの対策をしてみましょう。
ひみつ道具の効果
ひみつ道具の種類の多さもこのゲームの特徴ですが、なかには使ってみないと、あるいは使ってみても効果がよくわからないものが多くあります。
もちろん、「タケコプター」や「どこでもドア」など原作でおなじみの道具だったり、「ひかりごけ」や「お医者さんカバン」など名前で何となく予想がつくなど、使わなくても効果がある程度わかるものもあります。
しかし、ほとんどの場合は見ただけでは効果がわからず説明も出ないので、とりあえず一回使ってみるのがおすすめです。
攻略サイトなどで調べてみるのももちろんいいのですが、せっかくなら自分の手でどんな道具か調べてみるのもいいかもしれません。
効果が判明した時の楽しさは初回でしか味わえない快感になるはずです。
総評
一言でいうと、子どもの頃に夢見た「ドラえもんの仲間たちと一緒に大冒険」をそのままゲームに再現したというのを感じることができる内容でした。
のび太、しずか、スネ夫、ジャイアンはもちろん、原作や映画に出てきたその他の仲間たちとも出会えたり、映画に出てくる町や建物なども出てくるので、大人になってからもを懐かしみながらプレイすることができました。
ひみつ道具を始め装備やアイテムの種類が豊富で、新しいアイテムを手に入れるたびに嬉々として使ってみるのですが、持てる道具の数は限られているのですぐに四次元ポケットにしまうことにもなります。
とはいえ持ちきれなかったら捨てるしかないのが普通だった当時のRPGとしては、いわゆる倉庫的な要素は珍しく、非常に便利なシステムでした。
戦闘はシンプルで分かりやすく、ドラえもんならではのギミックもあったりして楽しいのですが、上にも書いた通りやや不便な部分も目立ちます。
ですがあくまでも今のゲームと比べたらの話なので、それもレトロゲームの良さと割り切って遊ぶのがおすすめです。
総評としては、現代のゲームと比べると不便な点は多いですが、ドラえもんの世界観にどっぷり浸れる作品で、特に当時のファミコン世代や原作ファンにはたまらない一本だと思います。
評価と概要について
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
下の記事では「ドラえもん ギガゾンビの逆襲」の☆付き評価とゲームの概要を記事にしています。
良かったら読んでみてください!(※本編のネタバレを含みます)
【ドラえもん ギガゾンビの逆襲】☆評価付きレビュー!購入を迷っている時の参考に!


